17年ご使用のダウナ(Dauna)羽毛布団のリフォーム ダブルからクィーンサイズに

長年片側だけを使われていた場合はどうなる?

2006年製造(推定)のダウナ羽毛布団です。お客様からは使用17年というお話でしたので、間違いないでしょう。ダブルサイズですが、実は一方向でずっとお使いでしたので、襟元側と足元側の羽毛の嵩に大きく違いが出てしまっています。

二つ折りにした画像です。上の襟元側はかなりへたっている一方で、下の足元側はふっくらしているのです。ふっくら度は襟元と足元では3倍ぐらい異なります。

襟元側と足元側の羽毛を比べてみたら

へたりが出ている襟元側の羽毛 ダウンが丸くコロコロに固まっている

襟元側の羽毛は損傷も多く、ダウンも丸くコロコロになっている(汚れが原因)ものが多くみられます。

足元側の羽毛 ダウンは比較的開いてる

足元側はダウンが開いているものが多く、これがふっくら度の差になっています。ただし、年数が経っていることもあり、羽毛の損傷はそれなりにあります。

羽毛を洗浄・除塵・分別してみたら

ダウナ羽毛布団のダブルサイズは185×210㎝と日本の標準サイズ190×210㎝より、少し小さめです。品質表示での羽毛量は1240gです。実際には、解体前総重量2112g-解体後側重量894g=羽毛量1218gでした。これを洗浄・除塵・分別したところ970gと20%程度が失われました。

洗浄・除塵・分別後の羽毛の状態

ダウンファイバーなどの損傷羽毛やホコリはそこそこ取れています。ダウンボールも洗浄されて開いています。ただ選別の段階で、コロコロになった羽毛は洗ってもダウンが開かなかったので、取り除かれています。足元だけの羽毛の状態であれば12~13%程度の減少で済んだと思いますが、襟元側2列のへたりが大きかったので、結果としてはこのようになりました。

二人で使うならクィーンサイズ(210㎝幅)は必須

お二人でお使いになっているということですので、クィーンサイズ(210×210㎝)仕上げをおすすめしました。185cmや190cm幅では、布団の取り合いになってしまうからです。今回はS9100生地を使い6×5マスの完全立体キルト側に、PWG93S 430dpのポーランドグースを550g足して、1520gで仕上げました。1/3が新しい羽毛になったので、結構しっかりとかさ高が戻っています。

今回のリフォームの感想

ダウナは丸洗いなどのメンテナンスが不足していると、ダウンがコロコロになって洗っても戻りにくい傾向が強い羽毛布団です。これは、ドイツ製の通気性が良い生地を使っていることも原因となっていますので、定期的な丸洗いをおすすめします。

また、片側だけを使い続けるのではなく、襟元と足元は適度に入れ替えて使うことも重要です。

ロットの差もあるのかもしれません、あるいは17年という年数があるのかもしれませんが、たまたま同じ時にリフォームをさせていただいた、2005年にお買い上げの、当時かさ高17.5㎝(現在なら430dp)のヴァルダイ・ホワイトグースダウン93%を使った当社製羽毛布団に比べると、ダウンボールの小粒感は否めませんでした。

それから毎回気になるのは、ダウナの羽毛はダウンファイバー(羽毛ごみ)が多いということです。

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