アイダーダウンの羽毛布団をリフォームする

アイダーダウン羽毛布団をリフォームするには

最高級羽毛といわれるアイダーダウン、その羽毛ふとんのリフォームは、通常の羽毛ふとんのリフォームとは少し異なります。アイダーダウンは非常に絡みが強い羽毛ですので、自動軽量ではなく、一マスずつ手で計量しながら、仕上げる必要があるのです。

羽毛ふとんの側生地選びが重要

アイダーダウンは高級なために、シルク(絹)などの生地を使うことが多いのですが、シルクサテンはカバーが滑りやすく、耐久性もありませんので、アイダーの良さを生かすためには軽量の綿生地がベストです。絡みが強いので、通気性の高い生地も使えます。ヨーロッパ系の軽量高通気度生地が最適です。

おすすめは TE270(69g/㎡ 通気度6.0㏄)と最軽量で、国産生地の2~3倍通気性が優れています。一般的に5×6 30マスで仕上げます。掛ふとんの場合は完全立体キルトで仕上げます。

体質に合わせた仕上げの厚さとキルティングの選び方
オリジナル 変形5×5キルト側生地の選び方で、羽毛布団の快適さは決まる「側生地って何を選んでも一緒でしょ?」 いえいえ、側生地の選び方で仕上がりの風合いが全く異なります。また、キルティング方法によって、仕上がりの厚み=保温...

 

アイダーダウンをリフォームする上で注意する点

中身を確認してから最適な方法を選ぶ

残念なことに、お預かりした中にはアイダーもどきの羽毛(ネオアイダーとして販売されているステッキーダウン)やアイダーなんだけど絡みが弱いというのもあります。偽物が多いのもアイダーダウンの特徴です。羽毛工房ダウンラボでは中身を確認して、本当にベストと思われる提案をいたします。

アイダーダウンの状況に応じて、最適な足し羽毛を選ぶ

品質の良いアイダーダウンであれば、足し羽毛も、当然アイダーダウンを使うべきでしょう。一方、絡みが弱かったり、長年使って弱っているケースなどでは、足し羽毛をステッキーダウンにして、その代わり多めに足した方がコストパフォーマンスが良くなります。

どうすればベストなリフォームになるか、私たちが中身を確認してからのご提案です。

アイダーダウンのリフォーム価格の目安

西川の定番クラスのアイダーダウン(180~220万円クラス)をリフォームする場合(税込価格)

  • 羽毛側生地 TE270 5×6マス 完全立体キルト 88,000円
  • アイダーダウンリフォーム加工         22,000円
  • 足し羽毛 アイダーダウン100g        110,000円

合計金額 220,000円ほどです。ただ足し羽毛については、洗浄後の状態で決まります。長期使用された場合など羽毛の破損が大きい場合は200gぐらい必要になります。

羽毛の状態が良くない場合はステッキーグースダウン100gあたり 16,500円~33,000円を多めに足して、この場合だと200gにして、嵩がでるように仕上げます。その場合でも側生地の品質はできるだけ落とさない方がいいでしょう。

TE200(75g/㎡ 通気度5cc) 5×6マス 完全立体キルト 66,000円ぐらいまでなら問題ないと思います。

アイダーダウンのリフォームの手順

アイダーダウンの羽毛を解体する

アイダーダウンを洗浄機で直洗浄します

ドイツLorch社の羽毛洗浄機で洗浄終了した状態

ドイツLorch社の羽毛専用洗浄機を使い、直洗いします。画像は通常の羽毛のですが、基本的には同じです。Lorch社は世界で数多くの羽毛工場の設備に使われています。

乾燥をして、ごみ取りを行います

洗浄後乾燥機にかけ、120℃で乾燥しながら、細かいごみを取り除きます。その後オゾン処理をして、殺菌脱臭を行います。

乾燥・オゾン処理後のアイダーダウンです。絡みが強く塊になっています。

アイダーダウン用の軽量で綿の側生地を用意する

一マスずつ手で計量して、充填して仕上げます。

パソコンで一マスあたりの重量を計算します。一般には5×6 30マスで仕上げます。襟元や中央部は多めに、保温に関係ない両サイドは少なめになっています。

最後に充填口を縫って仕上がりです。

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