ヨーロッパ製羽毛布団のリフォーム時の注意点(ダウナdaunaやカウフマンKauffmannなど)

ドイツ Heimtexil見本市でのスイス・Daunyのブース
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ヨーロッパ製羽毛布団のリフォームは生地に平織を選ぶこと

大塚家具のダウナ(dauna))羽毛布団を始め、カウフマン(Kauffmann)やダウニー(Dauny)など、ヨーロッパで製造された羽毛布団をリフォームする際には、生地の選択が重要となります。

ほとんどのヨーロッパの羽毛布団に使われている生地は、生地重量が軽く(68~95g/㎡)、通気性の良い(3cc~8cc)綿100%(場合によってリヨセル混やシルク、シルク混)の平織り生地です。

一方日本で羽毛布団のリフォームに使われる生地は、綿100%の場合、サテン(朱子織)が圧倒的に多く、これらは生地重量が110~140g/㎡、通気度も1.3~1.7ccと、生地が重く通気性が悪い生地がほとんどです。

サテン生地でリフォームをしてしまうと、元々の羽毛布団が持っていた軽さや通気性が損なわれ、使い心地が非常に悪くなります。

大塚家具のダウナ羽毛布団のリフォームが参考になります。

シルクやシルク混の生地は、綿100%生地に代える

アイダーダウンや高級羽毛布団には、シルク100%やシルク混紡の生地を使っている場合があります。シルクは弱いので10年も使うと生地がすり切れて、中の羽毛が飛び出てくることが多いのです。

また光沢のあるシルクサテン生地はカバーがすべりやすく、快適に使えるとは言い難いので、綿100%の生地で仕立て代えることを強くおすすめいたします。

ヨーロッパで購入された羽毛布団は羽毛の量が足らないことが多い

ドイツなど現地で羽毛布団を購入されたケースもあります。ヨーロッパは冬でも室内の気密性が高くて暖かいことが多く、日本の羽毛布団のようにふっくらと嵩のあるものは、あまり販売されていません。

シングルサイズの羽毛布団の日本の標準サイズは150×210cmですが、ドイツの場合 135×200cm、155×200cm、155×220cmと3種類あり、日本サイズより小さいことが多いのです。

リフォームする場合は、一度羽毛布団をお送りいただき、現在お使いの寝室環境や使う方の体質に合わせたサイズや羽毛の量を調節する必要があります。

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