カウフマン(Sleepwell Kauffmann)の羽毛布団のリフォーム

Sleepwell Kauffmann社の羽毛布団のリフォーム

当社も長年羽毛原料を仕入れてきた、オーストリアのカウフマン社の羽毛掛布団のリフォームのご用命を埼玉県のお客様からいただきました。ご本人は10年以上ご使用とのことですが、へたってきたのと、羽毛が出てくるようになったとのこと。羽毛布団そのものは15~20年ぐらい前の製品だと思われます。

側生地はシルク混、長年のご使用で劣化

側生地はシルク50~60%残りが綿のツイル生地です。シルクは耐久性があまりないので、シルク100%だと10年ぐらいで生地が裂けてきて羽毛が出てくることがよくあります。この布団はシルクと綿の混紡でしたが、それでも長年の使用で、一部が裂けてきていました。

解体前の総重量は1930g、解体後の生地重量998g、取りだした羽毛は932gでした。シルクと綿混生地なので、生地が少し重いため中の羽毛の量も少し多めに入っています。

羽毛はカウフマンらしい素晴らしいもの

当店がカウフマンの原料を入れるようになったのは1998年からでしたが、そこから2010年ぐらいまでは非常に良い原料がありました。その頃の原料を彷彿させる、近年のグースダウンには見られないぐらいダウンボールが大きい良い羽毛です。経年によるダウンの損傷はあるものの、十分にリフォームできる羽毛です。

5×7マスキルトだが、片寄りがある

中央部が薄くなっています。これは襟元が汚れてへたったのではなく、両サイドのマスへ羽毛が移動したためです。この羽毛布団は横入れで仕上がっていますので、左右のマスへ羽毛が移動しやすくなっています。

羽毛を洗浄してみたら、ステッキーダウン

羽毛を洗浄、乾燥、分別してみたら、羽毛同士が絡まり合うステッキ-グースでした。年数が経っているので絡まりは弱めですが、ダウンボールそのものがしっかりしています。洗浄後は830gと良好です。手持ちにポメラニアンステッキ-グースダウンがあったので、それを120g足して950gにします。

ドイツWeidmann社のTE200生地を使い、5×6マスで、羽毛の移動がないように完全立体キルトの側を使い仕上げました。TE200のダウナ用リフォームパック99,000円で、足し羽毛の量は少なくなった分、ハンガリーグース95→ポメラニアンステッキ-グース95にアップグレードしましたので、価格はそのままです。

ダウナと比べてみての感想

大塚家具のダウナ羽毛布団をリフォームさせていただくことが多いのですが、カウフマンの羽毛のしっかり度がはっきりと出たリフォームでした。ダウナだと20%、今回のような20年近いものだと30%羽毛が減る(=ゴミが多い)ことも多いのですが、カウフマンのはゴミが少なく、930→830と100gの減少ですみました。

そのカウフマン社も今日ではSandars Kauffmann社として残っていますが、ブレゲンツにある素晴らしい工場を売却してしまい、自社で洗浄ができない状態です。そのため、眠りのプロショップSawadaはカウフマン社の羽毛の取扱いを中止しました。今回のように良い羽毛を扱っていただけに残念です。

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