10年間ほとんど使っていなかった重いアイダーダウン羽毛布団の側を入れ替える

10年間ほとんど使わないアイダー羽毛布団はリフォームできるのか?

この業界では有名な古くからの知り合いから相談を受けました。「10年間ほとんど使っていないアイダーダウンの羽毛布団があるんだけど、リフォームできますか?」

早速送っていただきました。表生地はジャガード織のシルク100%の生地です。使っていないという言葉通り汚れはありません。ただ、本来はシルク生地は非常に軽い生地のはずですが、かなり重い。実際に総重量を図ってみると約3,000gです。中の羽毛の表記はアイダーダウンとはあるものの、充てん量が記載されていません。

中の羽毛を取り出して見ると、ちゃんと絡みのあるアイダーダウンでした。ニセモノではありません。一安心です。

洗わずに直接マスからマスへ移すことをご提案

側生地は5×6キルトで30マスでした。この状態ならアイダーは洗浄しなくても問題ないので、新しい5×6の羽毛側を用意して、マスごとに入れ替えることを提案しました。洗う必要がなければ、それの方が低コストでできます。

TE200 ドイツ製超軽量生地をおすすめする

少々重くても良いよ、とのことでしたが、もともとアイダーダウンは絡みが非常に強いために、少々通気性が良い生地でも問題ないことが多いのです。そして通気性が良い方が使用感が良いので、今回はドイツWeidmann社のTE270(110番手平織 75g/㎡ 通気度5.0cc/s)をおすすめしました。

この生地は側状態で700g弱と非常に軽量です。元の羽毛布団の解体後の側重量は2,000gありましたので、がわだけで1/3の重量になります。

二人がかりになりますが、入替完了

一マスずつ側生地をカットしてアイダーダウンを取り出します。側生地が重たかったのはシルク生地の内側に重い(おそらく吹き出し止めの)生地が挟まっているためです。

当社はサイクロン式の充填機を使っているために、途中でゴミを取り除くことができるのですが、アイダーダウンのような絡みの強い羽毛を一気に入れると、サイクロン充填機の中で詰ってしまうことが多く、絡みに捉えられているゴミを抜き出す意味もあって、少しずつ千切りながら羽毛を詰めていきます。

サイクロン充填機の中をダウンがぐるぐる廻りますが、ゴミはこの間に下に落ちるようになっています。羽毛を取り出す側と充填する側二人で作業を行ない、最後は入れ口を閉じて終わりです。アイダーダウンはマス間の移動は少ないのですが、この側は移動が全く起きない、完全立体キルトで仕上げています。

 

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