羽毛布団、羽毛布団リフォーム6/1価格改定

リフォームした羽毛布団の快適さは生地で決まる

羽毛布団のリフォームのご相談をする際に、「生地は、何でもいいんじゃないの?変わらないでしょう?」というお話をいただきます。しかし、リフォームされて仕上がった羽毛布団の快適さは側生地に何を選ぶかで、ずいぶんと変わってくるのです。

目次

一律の羽毛布団リフォーム加工は見直すべき

暑がりの方と寒がりの方が同じ部屋に眠るとして、同じ厚さ(保温力)の布団が必要でしょうか?もちろん、暑がりの方は薄めに、寒がりの方は厚めのものを用意するのがベストです。

また、伝統的な日本家屋と、昨今の高気密高断熱住宅では変わってきます。高気密高断熱住宅は保温性が高いために、保温力を重視するより、湿度調節の通気性を重視するべきです。

リフォームの対象となる羽毛布団は、かつての保温力重視で仕上がったものが少なくありません。例えば二層式キルティングの羽毛布団などは典型です。一律に同じようにリフォームするのは見直すべきです。

住環境や体質に合わせて側生地を選ぶ

リフォームでお預りする羽毛布団には、そのまま同じような一律のリフォームを行うには問題があるケースが少なくありません。例えば

  • 都市部の暖かいマンションに住んでいるのに二層式の厚手の羽毛布団を使っていた
  • 非常に暑がりなのに、ふっくら仕上がった羽毛布団を使っている

かつての羽毛布団は保温力重視であったために、羽毛の量が多すぎたり、二層式など多層構造にして保温力を上げているものが多いのです。一方で、生地はほとんどが綿素材でしたから、この点はポリエステル混やポリエステル生地がほとんどで通気性が悪くなった昨今の既成の羽毛布団よりは優れています。

せっかくのリフォームですから、住環境はお使いになる方の体質に合わせて、生地の質やキルティング、仕上げの厚さを変えるべきだと考えます。

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簡単にまとめると、

  • 軽量で通気性の良い綿100%の側生地を選ぶことで、羽毛の良さが活きる
  • 必要な保温性に合わせたキルティング方法を選び、羽毛の充てん量を決める

軽量で通気性の良い綿100%の側生地を使う

逆にいうと

  • ポリエステル混の生地は軽いが通気性が悪く、羽毛の良さを活かさない
  • 綿100%でも60番手サテンクラスは超長綿でも重く、通気性もさほど良くない

ということになります。

通気性は2cc~2.5ccがベスト。上質な羽毛なら3.5ccでもOK

羽毛の良さを活かす最大のポイントは生地の通気性です。ただ、リフォームの場合は新品の羽毛に比べるとダウンファイバーが多いこともあり、4cc以上の高通気度の生地は吹き出しのリスクがあるため、通常だと2~2.5ぐらいがベストです。かつてのハンドピック羽毛で上質なものであれば、ダウンファイバーも少ないので、S9100など3.5ccクラスの生地でも使うことができます。

ポリエステル混、リヨセル混はできれば避ける

ポリエステルやリヨセル(テンセル)は繊維断面が真円に近いので、ネックフェザーなどが吹き出しやすいため、通常は通気度を下げて仕上げていますが、それでもリスクがあります。特にリヨセルは丸洗いするとリスクが高くなります。綿100%の平織が最も安定して使えます。

超長綿でも50ツイルや60サテンは避ける サテンなら80番手を

綿の平織生地 S9100(85g/㎡ 3.5cc) K9800(94g/㎡ 2.1cc)などに比べると、同じ超長綿でも 60サテン(136g/㎡ 1.4cc)などは生地が重く、通気性もあまりよくありません。K9800 80番手平織が、重量と通気性のバランスが最も良いでしょう。上質な羽毛ならS9100がおすすめです。

平織はサテンに比べると繊維構造が安定しているために、丸洗いした場合にも安定して使えます。サテンにするのであれば80番手サテン WS8800(114g/㎡ 1.7cc)あたりが無難です。

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