西川のアイダーダウンをリフォームする

京都西川ローズ羽毛布団のアイダーダウンをリフォームする

横浜のお客さまからお手持ちのアイダーダウンをリフォームしたいというご要望があり、羽毛布団をお送りいただくとともに、実際に中身を確認したいので、ということでわざわざお越しいただきました。

京都西川 ローズ羽毛布団アイダーダウン

かなり残念なアイダーダウン

側生地は綿100%80サテン。実は少し上級の羽毛布団に使われる生地(当社では一番ベーシックな生地)で、本来アイダーダウンなら100番手以上が一般的です。この時点で???だったのですが、実際に中身を開けてみました。ダブルサイズで中わたの充てん量は1,700gとアイダーにしては多めです。

見た目はアイダーダウンなんですが・・・絡みがほとんどありません。えっ!とびっくりするぐらいに残念なアイダーダウンです。いままで西川のアイダーダウンを何回かリフォームしているのですが、基本的に変な中身が入っていたことはなかったのですが・・・

とりあえずアイダーダウンを2回洗ってみる

洗浄してみたら、改善するのではないかと考え、羽毛をLorch社のリフレッシュマシンで洗浄を行ないました。通常は洗剤での洗浄は1回だけなのですが、念のため2回行って見ました。

洗浄・乾燥・除塵を行なったら、少し絡みが戻りました。

洗浄・乾燥・除塵後の京都西川のアイダーダウン

といっても、当社のステッキーダウンほどの絡みもありません。本来ならこれぐらいに絡みがあるのが普通です。

通常のアイダーダウンをリフレッシュした場合の絡み具合

ちなみに、今は在庫ありませんがカナディアンのワイルドステッキーグースはこれぐらいに下手なアイダーダウン以上に絡みます。

カナディアンのワイルドステッキーグース

今回は最初の段階で絡みが少なかったので、それでも洗った後に絡みが少しでも戻ったのは幸いでした。結局、掛布団を中厚と肌ふとんに加工することにして、掛布団はポーランド産480dpのスーパープレミアムステッキーホワイトグースで新品を作ることになりました。

総括:ニセモノではないのだが、本物の品質ではない

西川産業(東京西川)・西川リビング・京都西川の3社は合併して西川となりました。特に京都西川のローズブランドはくそ高いけど、品質は一級品という評価をしていましたので、今回の結果はかなり衝撃的です。

しばしば日本で売られるアイダーダウンの9割はニセモノということがいわれてきました。確かにネオアイダーとか、ステッキーダウンをアイダーとして売ったりとか、実際にリフォームでお預りしたものの中にそのような事例もあったのです。しかし、無名のメーカーならいざ知らず、西川でこのクオリティというのは、ちょっとあんまりな気がします。

数年前のこと。「値打ちなアイダーダウンがあるけど、どうや?」と声をかけられ「1度原料を見るわ」と見たところ、今回のようにアイダーだけど、アイダーの本来の絡みとはほど遠いものでした。今回のようなものです。

他山の石としよう-本物を提供することの大切さ

名前だけでだまされてはいけない--改めてそう思ったのと、本物を提供することが一番、と痛感したのです。

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