羽毛工房ダウンラボではどのように足し羽毛をしているのか
羽毛布団のリフォームにおいては、その工程の途中でゴミなどが選別、除塵されて中の量が減ります。減り方は元々の羽毛の質に加えて、日常の手入れによっても変わります。カウフマン社などの良質な羽毛であれば、元々の重量の10%減ですみますが、一般的には15~20%程度が多く、中には30%以上減る場合もあります。
リフォームパックでは、その羽毛が減った分を足し羽毛としてセットしています。一般的にはシングルサイズで200g、厚手の二層式では300gを標準足し羽毛にしています。
標準足し羽毛200gの意味
眠りのプロショップSawadaの羽毛工房ダウンラボでは、足し羽毛は200gを標準として最適な足し羽毛にしています。標準的な羽毛の量1300gをリフォームすると、15%減で1100gまで減ります。ここで200g足しますと元と同じ1300gになることから、標準足し羽毛量を200gとしています。
ところが、羽毛の状態は実にさまざまで、元々充填されていた重量(これも表示通りではないことが多いのです)と、新しい側の生地によっても最適な足し羽毛の量は変わってきます。
実際には150g足しで済む場合も、250g必要な場合もありますが、平均値として200gとしておりますので、ご了承ください。その代わり、リフォームパックは約100g分の足し羽毛価格分ぐらい安くなっています。
足し羽毛100gで済んだ場合は羽毛をランクアップ
なお、100g程度で済む場合=元々の羽毛が非常に良いものであった場合は、通常足し羽毛より、グレードの高い羽毛を入れています。
例えば、一番ポピュラーな足し羽毛は400dpのフランス・ピレネーホワイトダックダウン90%ですが、100g程度しか減らない良い羽毛は410dpでポーランド産のホワイトグースダウン93%に変更して足しを行ないます。
標準足し羽毛で足らない場合
200gでなく300g以上の足し羽毛が必要な場合は、余分に足しをした分の差額を頂戴いたします。お預りした羽毛を分析して、足し羽毛が通常より多くいると予測された場合は、「余分の足し羽毛を最大100g分まで判断をお任せいただけますか?」という形でご注文を承ります。
といいますのも、洗浄除塵後の羽毛は、見た目通りとは限らないことが多いのです。一見良さそうに見えても、あまり嵩が出ないというケースもままあります。仕上げる場合は最初の一マスを充填し、そのふくらみや弾力性の状況して、予定した総重量を変えるようにしています。
羽毛と対話しながら、布団として最適な厚さに仕上げます
羽毛工房ダウンラボの最大の特徴はこちらです。3000枚以上リフォームを行なってきた店主が、豊富な経験の中から、羽毛の状況を見極めて、多すぎも少なすぎることもない、快適に眠れる厚さの羽毛布団に仕上げます。